2022年より水曜日の営業が再開しました。
詳しい理由については別途時期を見て書きますが、
水曜日というのはもう数年ぶりの営業です。
正直なところ、
「食パン専門店」というのは
もうすでに飽和状態で飽きられています。
流行が過ぎたとも言えます。
もともとそんなことを気にしてやっている
お店でないことは皆さんご存知だと思います。
うちの向かう方向は、
パン屋寄りの食パン専門店
パン屋さんができるのは
食パン専門店寄りのパン屋さん
こだわりの食パンを持つパン屋さんも増えてきましたね。
適正な価格で販売をできるようになったという点で、
この食パンブームというのはパン業界にとって大正解であったと僕は思っています。
パンというのは材料費も安くなく
それ以上に人件費がバカみたいにかかるのに
価格を取ることができない残念なものでした。
高級という付加価値で、
材料費が2倍になっても価格が2〜3倍になれば、十分に勝負ができます。
その結果、実際に力を持たない(製造能力が足りない)食パン専門店が乱立しました。
そして、飽きられた。
本当に頑張る力を持つお店も中にはあっても
一括りにされてしまう。
そんな状況がいまの食パン専門店の現地点です。
これからはそんな中でも価値を見つけ出し
それを多くの方に伝え、その方々から波及した
正しい力をもつお店のみが残る時期になっていきます。
アルテの食パンはパン屋寄りの食パン専門店。
それはさまざまな切り口から攻めるということ。
それが生きる道筋であると思っています。
同時に健康であったり、機能的な特化型も
必要であると考えています。
それは、アルテの食パンではイメージの限界があるため、
アルテの合同会社のもつサブブランドとして
「水曜日のなでしこ」としての営業をスモールスタートすることにしました。
そもそもアルテの食パンは通常のパン屋及び食パン専門店より
こだわりが強く、健康や素材の厳選を既に行っています。
合わせて2022年からさまざまな面で無添加への挑戦も始めています。
それ以上とは?
イメージはご存じの方もいらっしゃると思いますが
「おもちこ」という食パンです。
ヤフーニュースにもなった機能性をもつ素材を使った食パンになっています。
美味しい食パンもちこに植物ステロールというLDLコレステロール値の
適正範囲への調整ができる素材を使っています。
特保製品にも実際に使われています。(扱いにくいものですが)
そんな方向の特化をしたいと初期段階では考えていました。
ただ、その素材は非常に高価で価格がより上がってしまうことで、メインにするには厳しいと想像されました。
そんな中、小麦を中心とした多くのパン素材は大きく価格が高騰してしまいました。
小麦に至っては、少し前と比較して20%くらい上がったんじゃなかろうか…。
もう、国産とさほど差がないじゃない。
ということで、国産小麦も視野に入ることになりました。
今現状使用している国産小麦についてはまた別途まとめますね。
国産小麦というのは2022年アルテの食パンのテーマでもありますが、
さすがに全てに使うには高く、特徴に合わない部分もありました。
そのため、水曜日のなでしこには100%国産小麦で勝負をし、
そのほかの素材もすでにほぼ国産ではありましたが、より詰めて100%国産素材にすることにしました。
合わせて妻のたまちゃんの提案だったので、もうたまちゃんが店長になりなさいということで、
女性に嬉しい機能を突き詰めつつ高級路線を走らせることになりました。
水曜日のなでしこは完成形ではありません。
というのも機能性や素材というのは日々変化していくため、
変更を逐一していきたいと考えているからです。
まだ1ヶ月半しか販売開始から経っていませんが、すでに
・練乳の不使用
・ジャージー乳生クリームの使用
・発酵バターの使用
へ変更されてきました。
これからもより質の高く、美味しく、体に良いをテーマとして、
たまちゃんと同じ日々を忙しく生きる30代女性の彩りになれるような
食パン及び小さなパンたちを目指していきます。
たまちゃんは僕の妻ですが
僕とは違い、人当たりも良く、ほんわかしつつもいろんなことに
一生懸命取り組むことができる方です。
でも自信があまり持てずこれまで過ごしてきています。
そんなたまちゃんに任せたいと言ったらとても嬉しそうにしていました。
僕としてはなでしことともにたまちゃんにも笑顔になってもらい、
今まで築いた多くの方との関係も合わせて新しい方々たちともパンたちを
中心に繋がりができて、笑顔が広がるといいなと考えています。
2022年から週5日営業となり、正直今二人とも体が非常にきついです。
(お休みの日もフィリング作りやいろんな準備が増えてしまった)
ただ、ここで楽をしていると2人で5年かけて作り上げたこのお店が失われてしまいます。
コロナ禍になり、世界中が苦しい状況です。
それはみんな同じことではありますが、
僕らも皆さんになにか良いものを届けられるよう今後もできるところまで頑張っていきます。
今後とも
アルテの食パン、水曜日のなでしこ、そして僕らをよろしくお願いします。